パラボリックは、FXなどの取引で、トレンドフォローのポジションをとる時におすすめのチャートです。これは、ローソク足またはバーチャートに重ねて、SAR(ストップアンドリバース)という値を短い横線またはドット(点)で描き入れて使用します。

SARの値は、(EP-前営業日のSAR)×AF+前営業日のSAR、という式で計算されます。ただし、EPは、ある一定期間内の極大値、すなわち、相場の上昇局面では、その期間内の最高値で、下降曲面では、その期間内の最安値です。また、AFは、加速因数と呼ばれていますが、0.02と0.2の間の値を使います。

AFの値の設定に関しては、トレンドが転換した時の値を0.02として、EPを更新するごとに0.005を加えていくというやり方が一般的です。

パラボリックは、上昇局面では、ローソク足の下にSARが描きこまれますし、下降曲面では、ローソク足の上にSARがきます。そして、SARがローソク足と接触する時がきたら、その時点でトレンドが転換したと判断します。例えば、FXの米ドル円が上昇しているときには、SARがローソク足の下にでてきますが、上昇局面の最後にはSARがローソク足の安値部分と接触します。

この時点で、トレンドが下降曲面に入ったと判断しますので、今までの米ドル円の買いポジションを一気に売りポジションに変更します。また、下降曲面でも同様に、トレンドが転換した時には買いポジションに変更します。このようなポジションの変更の仕方を途転売りあるい途転買いと言いますが、パラボリック手法の根底には、常にトレンドに沿ったポジションを持ち続けて利益を伸ばすという発想があります。

FXの取引にパラボリックを使う時には、次の点に注意します。ひとつは、短い周期で上下を繰り返す所謂ボックス相場では、パラボリックで利益をあげるのは難しくなります。これは、トレンドフォローの宿命ですが、トレンドの転換の判断が実際の転換より少し遅れるからです。

FX取引でパラボリックが威力を発揮するのは、トレンドが長期にわたって続く曲面です。

このような時には、SARがローソク足に接触するまでは、ポジションを持ち続けるのが肝要です。途中で逆の動きをすることもありますが、何もしないでひたすらトレンドについていきます。こうして利益を伸ばすのですが、どうしても心配な時には、逆指値注文を出しておいて利益を確定しても良いでしょう。